Master's Laboratory
2003-06-13 Fri

実は今まで、富山中部高校演劇部の非公式HPと同じスペースに共存させていたのですが、
この度、私の退部に伴ってWebmasterが変わる可能性が出てきましたので移住しました。
しかしながら、内容には今までよりいっそう気合を入れたいと思いますので、どうかこれからもご愛顧願います。

さて、今日は遅くなりましたが、
2003年4月20日(日)に呉羽の市民芸術創造センター舞台稽古場で行われました、
宴衆演処 D-nation First-Creation(公開リハ)の時の音響のセットについて軽く触れておこうと思います。
記憶がなくならないうちに、残したいと思いますのでどうぞお付き合いください・・・。

さて、この市民芸術創造センター舞台稽古場にはMDデッキがありません。
当初は、センターで貸し出しているコンポを借りて、MDデッキ部分だけを使う方針でしたが、
auto cue機能や操作性を重視して、またしても音屋伊藤さんからお借りすることになりました。
と、言うよりも、3/29に書いた学校のデッキは本来こちらの為に使うものでした。

また、デッキだけではなくスピーカーにもそれなりのこだわりがありました。
スピーカーといっても、仕込みスピーカーのことです。
電話やラジカセの音に実際の方向感をつけたかったので、
センターのコンポを利用しました。


それではまず、卓から。
実は、卓はいつぞやのホールサポーター研修会でモニター卓に使ったRamsaの卓の
兄貴的な卓(ただ入力CH数が16CHなだけですが・・・)でした。
ですから、最初から操作系に不安はなし。アサインを考えるのも楽でした。

INPUTは、センターでは最初から、色々接続されていて、空きが4つしかありませんでした。
まずは持ち込みのMDデッキを2台つなげます。
これで埋まってしまうのですが、強制的にTBを入力しました。

OUTPUTは、メインのスピーカーがLRに入っています。
モニターが付いているのですが、正直邪魔だったのですが結局切り方が分からずに断念。
当初はAux1,2から仕込みスピーカーに送る予定でしたが、後にGROUP1,2に変更しました。
なぜかというと、INPUT側でも大きさのコントロールが出来るのですが、
最終的にOUTでもコントロールしたかったので、GROUPにしました。
ただし、シールドの関係から一旦持ち込んだミキサーを通すことになりましたが・・・。
具体的にはGROUPのOUTはXLRなのに対して、
持ってきた長いシールド(元はスピーカーに使われてた)は2Pオス−2Pメスだったのでそうしました。
でも、出来ればGROUPの出力にも2Pが欲しかった・・・。
逆に不必要なのに卓を持ってきてた自分が面白かった。

コンポは1台しか借りて無かったので、左右のスピーカーをそれぞれ仕込みスピーカーに使いました。
GROUP1は右、2は左という風にして、言ってみればPANで使い分けているようなものです。
メインの方でもPANを使うことがありました。

ですから、トータルで考えると仮設ながら非常にいいシステムになっていたと思います。
若干、暗いのが問題ですがそれは七つ道具の一つでもあるマグライトで解決しました。

こんないい環境を作っておきながら、ミスを連発してました。

一番失敗したと思ったのが一番最後のカーテンコール。思っていたよりも音が大きかった。
よくよく考えれば、音の大きさをチェックする暇も無く、リハらしいリハもする暇も無く、
いくら公開リハーサルとは言え、大変観客の皆様にはご迷惑をおかけしました。

「音が大きい」と言う意見は多数寄せられていました。
選曲は演出が担当してました。実は自分はオペをしただけです。
「曲が良かった」という意見も一方で多かったものですから、一応誤解の無いように言っておきます。

最後にご協力いただいた市民芸術創造センターのU氏はじめスタッフの皆様、音屋伊藤様、
そして、何よりも来て頂いた観客の皆様にお礼とお詫びを申し上げたいと思います。
音響が不甲斐ないばかりに、先輩方のすばらしい舞台が台無しになってしまいました。
しかし、この舞台は嘗て自分が経験したどの舞台よりもはるかにやり甲斐のあるものでした。
それもこれもみんな全て、先輩方に感謝。

とまあ、長くなってしまいました。

自分はこれからも演劇の音響を長く続けていくかはわかりません。
しかし、機会があればまたどこかでやりたいと思います。
もちろん、PAの音屋になることも考えてはいますが・・・。
では、今夜はこの辺で。良い週末を。