Master's Laboratory
2003-07-16 Wed

今日は病院かあ、なんて思う深夜。
家族にばれないようにこっそりと自室で打ってます。

さて、今日もとい昨日、海の上のピアニストを観にいきました。
もちろん舞台ですよ。感想から言えば、過去最高の劇でした。
今までにもいくつかプロの劇を見てきましたが、
今回ほど観客全員の評価を受けた劇は無かったと思います。

まずは、舞台は県民会館の回転式の舞台に大小の階段とピアノのみという至ってシンプルな構成。
お恥ずかしい話ですが、今回は下調べを全く行っておらず、
行ったのも先輩に誘われるがままに、という感じでした。
ですから始め広告を見ていた時は、役者がピアノを弾くものとばかり思っていました。
と言うか、一人劇ということさえも知らないような状況でした。

しかし、7000円払って見る価値は十分にありました。
役者の動き、スタッフの技術、ピアノのどれをとっても最高の舞台だったと思います。
今までに自分は観客のほとんどからスタンディングオベーションを受けた舞台を見たことがありません。
しかし、今回はまさにそれだったのです。それほどの完成度の高さだったのです。

演出も無駄に難しくなく、ピアノの旋律と役者の動きを堪能できるように吟味されていました。
さらに言えば、スタンウェイのピアノのシャープな音も楽しむことが出来て、本当に勉強になりました。
もちろん、役者の動きも超一流。さすがは劇団四季と思わせる動きでした。
本当にここでは表現できない、まさに筆舌に尽くしがたい、すばらしさでした。

まぁ一応例に従って音響席を見学に行ってまいりました。これが無かった舞台が始まらないとでも言いましょうか・・・。
見たところ、ピアノ用の調整卓とメインの調整卓に分かれているようです。
ピアノ用の卓には、ピアノからの音が2ch入力されて、メイン卓とモニターアンプに分岐されているようでした。
卓は教育文化会館の袖にある卓と同じメーカー(メーカー名が分からない・・・)でちょっと小ぶりの卓。
一瞬、RolandのVM-3100と見間違えますが、まさかここで・・・というのが頭をよぎりました。
あとは、普通にエフェクターやイコライザーなどが並んでいます。

次にメイン卓の方ですが、もちろん役者のワイヤレスマイクを入力するため、
モニターやメインのスピーカー用にイコライザーが並んでいます。
それにサンプラーやCD・MDデッキなどです。CD・MDなどはSONYの1Uサイズのものです。
もしや、2月の別役実の連続公演の時と同じものかな?なんて思いながら眺めていました。
詳しく見ている余裕が無かったので、どなたか詳しいことをご存知の方は教えてください。

音響的に、県民会館はいいとはいえないと思います。
第一に遮音性が低く、中の音を外へ逃がすだけでなく、外の騒音も中に入ってきます。
今日も例外なく、外を走るトラックの音が入り込んできました。
次に、残響時間が非常に短いと言うことがあげられます。といってもオーバードほどではありませんが・・・。
あと強いて言えば、いすが硬い。あまりすわり心地が良くありません。
しかし、開演のブザーを船の汽笛に変えた点や、劇の一番最後のピアノの高音部分にリバーブを掛けた点など、
非常に細かな点にまで気配りがなされていたと思います。

とある、音響のページで音響には気配りが肝心と書かれていました。まさにその通りだと思いました。

夏休み中、音響はどの程度できるのか分かりませんが、
少なくとも7/26と8/22は確実に。特に8/22は記念すべき夢屋の初公演なので是非いらしてください。
初公演なのですが、旗揚げ公演はまた別に・・・。あと、11月にももしかしたら・・・。
あまりしゃべると、酷い目に遭うので今日はこの辺で失礼します。