Master's Laboratory
2003-07-26 Sat

今日はすっかりくたびれモード・・・。
個人でPAの初仕事と言うのに。しかも野外。
どこでかと言いますと、うちの妹の学校の納涼祭です。

当然、自前で機材を全て持っているわけでもなく、
唯一の自前機材であるミキサーは学校に置きっぱなし。
というわけで、借りました。
うちの親父の知り合いに趣味でやってる方がいらっしゃるので。
当初は前日2トントラックに、パワーゲートで積み込む予定でしたが、
親父と親父の知人との間で話し合いがうまくされてなかったらしく、
前日積み込みは無しに・・・。
当の知人は東京にいるのでありました。

さて日が明けて今日、ようやく機材の積み込みがありました。
しかし、よくよく考えるとこれは非常に恐ろしい。
自分の機材ならば、その使い方や端子の種類も全て把握できます。
が、正直今日は出たとこ勝負でした。
8チャンネルの卓にマイク4本、カセットに、カラオケを接続。
もうチャンネルが埋まりました。
卓席の位置も当初はかなりステージから離れていたのですが、
シールドの本数が無かったためにめちゃめちゃ近くに寄せました。
本当ならマルチなどで引き回したいところですが、
あいにく今日は立山まつりなる行事と重なったため、
そちらに機材が回り、良いものを確保できませんでした。
ですので当然パワーゲートもなし。結局、親父のランクルに積みました。

さてその後ですが、マイク4本オーダーしたのにスタンドが2つしかない・・・。
これも立山まつりの影響か・・・。
しかしこれが後に恐ろしいほどの悲劇を招くのでありました。

さて時も所も変わって、一路妹の学校へ。
最初のステージは、アマチュアのギター弾き1人という話だったのですが・・・。
そしたら当然、ボーカル用とギター用に1本ずつ用意しますよね。
ところが、出演者は2人だったのです。
しかも二人ともギターをお持ちでらっしゃる。
ここで、「なんだ、マイク4本あるなら間に合うじゃないか」
と突っ込みを入れたくなっても我慢してください。
なんせ、スタンドが2つしかないのですから・・・。
結局手で持ちました。親子で・・・。
会場の音さえチェック出来ず、途中から1人がギターを下ろしたので、
ようやくチェックできましたが・・・。
しかし、ラインコンバーター兼エフェクターの設定がおかしく、変なリバーブしかかかりません。
そのまま終了。爆死しました。本当に申し訳ないです。「にじいろ」さん。
ちなみにこの「にじいろ」さんは富山駅の地下道でギターを2人で弾いてらっしゃるそうです。
今度時間があれば行ってみようと思います。

さてお次は太鼓でした。MC兼笛用のマイクさえ出せばいいので、自分たちはカラオケの用意。
カラオケと言ってもマイクに曲が入っているタイプのです。
ですから、テレビにつないでテレビの出力から出しました。
ここまでは楽勝。テレビがFBの働きをしてくれるので非常に楽チンです。
しかし、ハウリングを起こし、さらに3人で歌うなど無茶を言い出したので、
仕方無くカラオケの機械を再生専用にして、マイクを3本使っていただきました。

次は大道芸人。これはノータッチで。コンセントの提供だけです。
これなら楽勝people。

またまたカラオケですが、これは前と同じ構成でOK。
抽選会なんてものもありましたがこれも余裕。

「よし、いける」と思ったら本当の試練はここからでした。
最後はyosakoiでした。
ポン出し+マイク調整。これだけな普通です。
しかし、システムの限界がやってきます。
まず、アンプ内臓スピーカーのつまみを10の位置まで上げます。
さらに、エフェクターの出力もMAXに。
これだけに飽き足らず、入力のフェーダーとグループフェーダーは上げ切り。
当然、常時PEAKが付いています。音は歪みまくり。
スピーカーが飛ばないのが不思議なくらいです。
自分もそこまでの大音量を想定してなかったので、
PEQの調整もろくにしてませんでした。
そのマイクも上げ切り。当然ハウリングしてます。
これをHIを切って、やりながらハウリングしている周波数を探りました。

ここでさらに追い討ち。「花火まで時間が持たないからアンコール行きます!!」。
??????今なんと?
テープの巻き戻しが終わり再びポン。
ハウリングの兆候が聞こえたら、ちょっとフェーダーを下げるという作業を・・・。
その後撤収の最中にまたしても悲劇が起きました。
親父が酒を飲んでいたので、当然車は運転できませんでした・・・。
それなのに、うちの母親が帰ってしまったのです。
仕方なく撤収を終えて、とぼとぼとバス停に向かう2人に救いの手が・・・。
家の近所まで車で送っていただきました。もう本当に感謝感激です。

今回反省すべき点は、まず出演者との話し合いがなされていなかったこと。
そして、機材もろくに確認していなかったこと。
この2点です。
コンプレッサーがあれば音は歪まずに済んだだろうし、
GEQがあればハウリングは起こりませんでした。
ちゃんとしたアンプとスピーカーがあればもっときれいに音量が上げれました。
マルチがあれば会場の音を正確に聞くことが出来ました。
出演者と話をしておけば、マイクの本数からスタンドの数
卓のチャンネル数に至るまで完璧に計画できました。
とにかく反省の多い初仕事でした。


さて、後はちょっと個人的な事を・・・。
今、J-PHONEの携帯電話を使っています。
しかし、ご存知の通りJ-PHONEは英Vodafone社に、
元締めである日本テレコムごと買収されました。
後に、Vodafoneは不採算事業である日本テレコムとJ-PHONEを分離し、
日本テレコムを売り、J-PHONEを自社の傘下におさめました。

一昨日、そのVodafone社がJ-PHONE携帯電話の全ドメインを、
jp-X.ne.jp(Xは地域によって異なる)をX.vodafone.ne.jpに、
11月中に一斉に変更すると発表しました。
これはJ-PHONEを利用する全てにユーザーに影響があります。

当分の間は、jp-X.ne.jpに送信されたメールは自動的に転送され、
メールアドレスの独自性も保護されるとの事です。
しかし、(電話番号)@jp-X.ne.jpと言うアドレスと独自メールアドレスの、
併用が出来なくなります。もちろん、J-PHONEユーザー間では電話番号で、
今まで通りメールが利用できます。
(このJ-PHONEユーザー間で電話番号でメールを送信できるというのは、
SMSっぽくてちょっと好きだったりしますが・・・)

しかし、メールアドレスが長くなる影響はこれにとどまりません。
通常E-MAILにはヘッダと呼ばれる部分があります。
このヘッダを見れば中継してきたサーバー等が一目で分かります。
このヘッダには送信元や送信先のメールアドレスが含まれます。
当然、メールアドレスが長くなれば、
このヘッダの部分のサイズもも大きくなります。

そうすれば、どの携帯電話のユーザーにとっても余分なパケットを消費する事になります。
もちろん、パソコンなどから送信する場合にも今度はJ-PHONEユーザーにとっても負担が大きくなります。

メールアドレスの変更は徐々に各自の中に進行していくと思うので、こちらから特別通知する必要はありません。
しかし、自分では無く、知人の方でアドレスを書き換えて貰うことになります。
これは相手にとって非常に負担が大きいのではないでしょうか?
しかも、当分の間旧のアドレスは新アドレスに転送されると言われたところで、所詮当分の間です。

しかし、この方法ではサーバーへの負荷が増大してメールの延着が起きたり、
サーバーの故障による影響が大きくなります。

また、J-PHONEの一番の特徴である短いメールアドレスが生かせなくなります。

とにかく今までJ-PHONEの良いところを全てひっくり返すのにも等しい大事件なのです。
また、他キャリア(通信事業者=電話会社)のユーザーに多大な影響を与えるだけでなく、
インターネット上の余計なトラフィックが増加する事になります。

確かに、数文字増えた程度と言えばそうなのですが、塵も積もれば山となる。
トラフィックに影響を与える事も十分に考えられます。

この全国共通ドメインからもうかがえるように、
今、J-PHONEは地域特性を無くそうとする傾向があります。
その一つに料金プランがあります。
北陸地区のユーザーの一番の利点(0x系の場合)は、スカイメールの送信が1通2円(他地区、全国共通では3円)であることと、
ロングメールの送受信が1通4円(他地区、全国共通では8円)であることです。
現在、新料金プラン(全国共通)が始まっています。

5月に料金プランを変更したときにも、新料金プランの方ではなく、
旧料金プランの中で一つ上のプランにするだけでした。

自分が一番気にしている事は、ずばり値上げです。
そりゃ誰にとっても値上げは痛いものです。
それでは今夜はこのあたりで。